それは理屈ではなく、私の生き方

 60過ぎてからこんなに楽しい、活気ある人生が待っているとは予想もしませんでした。ぷかぷかを始めた当初は確かにしんどいことはいっぱいありました。それでもぷかぷかさんと一緒にいると、いつの間にか元気になって、なんとか乗り越えられたように思います。ピンチの時に一番支えてくれたのはぷかぷかさんだったのです。

 若い頃はそれほど感じませんでしたが、この年になると、今の人生、ぷかぷかさんなしにはあり得ないなぁとしみじみ感じます。彼らには感謝以外ありません。いい人生をありがとう!って。

 いつか人生を終えるとき、多分そんなふうに彼らに言うんだろうと思います。家族に対してとはちがう、もっとなんていうのか、自分の生き方に大きな影響を与えてくれたという意味で。

 彼らのそばにいて心安らぐだけじゃない、この社会にあって、人としてどう生きるのか、どうあるべきなのかを教えてもらった気がしています。相模原障害者殺傷事件に関していろいろ書けるのも、彼らとおつきあいし、彼らにいろいろ教わったからこそだと思います。

 どこまでも彼らの側に立つ、という生き方。彼らの側に立つことで、社会の構造が、具体的に見えてきました。人としての痛みを感じることができました。そして何よりも、そのことで人としてそこに立つことができたと思います。それが人生を豊かにしてくれました。

 障害者はちがう道を歩け、という人がいるなら、間違いなく私は彼らと一緒の道を歩きます。それは理屈ではなく、私の生き方なのです。