タカサキきんこんかん

タカサキのキンコンカンの日々

八月の赤子はいまも宙を蹴る

 8月14日(日)朝日新聞朝刊の「日曜日に想う」はとてもいい記事でした。

digital.asahi.com

 「八月の赤子はいまも宙を蹴る」という俳句は八月の元気な赤ちゃんではなく、戦時中、空襲で黒焦げになった赤ちゃんだといいます。宙を蹴る黒焦げの赤ちゃん。苦いものがこみ上げてきました。

 「赤ちゃんというのは足で意思を表すものですよ。抱っこしていると足で蹴っていやだと言ったり、足でものを言うのです」 と、俳句の作者。

 自分の子どもの赤ちゃんの頃をふと思い出し、八月の赤子の宙を蹴りながら「絶命の間際に手と足を伸ばして母親に救いを求めた」姿がリアルに目に浮かびました。辛くて辛くて涙が出ました。

 その辛さからもういっぺん世界を見渡すこと、その中で自分に今何ができるかを考えること、そして何よりも具体的な行動を始めること、を思いました。「赤子に宙を蹴らせるなかれ」の一点につきます。

 

「 小さき者が宙を蹴る姿は、炎に巻かれた恐怖、死への抗(あらが)い、本能的な怒りと悲しみ……そうしたもろもろを叫ぶ、言葉以前の言葉であったかもしれない。戦火はいつも「無辜(むこ)」の2文字を、大義やら正義やらの名の下に踏みにじる。」

 

 近所の仲間と一緒に『不思議なクニの憲法』をまた上映します。ダウンロードボタンを押すとチラシが出てきます。

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