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タカサキきんこんかん

タカサキのキンコンカンの日々

〈ヒロシマ〉というとき〈ああ ヒロシマ〉と やさしくこたえてくれるだろうか

 

今日は71年前、広島に原爆が投下された日。

 

 

ヒロシマ〉というとき

〈ああ ヒロシマ〉と

やさしくこたえてくれるだろうか

ヒロシマ〉といえば〈パール・ハーバー

ヒロシマ〉といえば〈南京虐殺

ヒロシマ〉といえば 女や子供を

壕のなかにとじこめ

ガソリンをかけて焼いたマニラの火刑

ヒロシマ〉といえば

血と炎のこだまが 返って来るのだ

 

ヒロシマ〉といえば

〈ああ ヒロシマ〉とやさしくは

返ってこない

アジアの国々の死者たちや無告の民が

いっせいに犯されたものの怒りを

噴き出すのだ

ヒロシマ〉といえば

〈ああヒロシマ〉と

やさしくかえってくるためには

捨てた筈の武器を ほんとうに

捨てねばならない

異国の基地を撤去せねばならない

その日までヒロシマ

残酷と不信のにがい都市だ

私たちは潜在する放射能

灼かれるパリアだ

 

ヒロシマ〉といえば

〈ああヒロシマ〉と

やさしいこたえが

かえって来るためには

わたしたちは

わたしたちの汚れた手を

きよめねばならない

                  (栗原貞子

 

 

 あのヒロシマから71年、人間は少しずつかしこくなってきたと思っていたのですが、今回の内閣改造を見て、かしこくなるどころか、また戦前に戻るのではないかと不安になりました。

 防衛大臣に任命された稲田朋美氏は、第二次世界大戦中の日本が数々の残虐行為を犯したという認識に異議を唱えていて、日本の核武装をも検討すべきだと発言しています。「自分の国を守るためには血を流す覚悟をしなければならないのです」などと言い、「戦争は人間の霊魂進化にとって最高の宗教行事」と全く理解に苦しむようなことも言っています。

 世界各国が不安の声を上げています。不安の声が上がるほどの人をどうして防衛大臣にするのでしょう。安倍政権は日本をどこへ引っぱっていこうとしているのでしょう。

 

「〈ヒロシマ〉といえば 〈ああヒロシマ〉と やさしいこたえが かえって来る」 日が、また遠のいた気がします。

 遠のくどころか、

「女や子供を 壕のなかにとじこめ ガソリンをかけて焼いたマニラの火刑」

をまた繰り返すのではないかと、本当に不安に思います。

 いろんな人がいろんなところで、不安の声を上げていかないと、本当にまずいと思います。