タカサキきんこんかん

タカサキのキンコンカンの日々

「子ども達を戦場に送るな」は中立性を逸脱している?

昨日の 朝日新聞「日曜に想う」は秀逸でした。

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 民主主義の国で政権与党が「密告」を促す呼びかけをするなんて、この国はそこまで落ちたか、という思いです。ほんとうに怖い国に向かっていると思います。

 新聞には書いてなかったのですが、その「密告フォーム」の冒頭に書かれていた次の言葉にはほんとうにびっくりします。

 

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 「党文部科学部会では学校教育における政治的中立性の徹底的な確保等を求める提言を取りまとめ、不偏不党の教育を求めているところですが、教育現場の中には『教育の政治的中立はありえない』、あるいは『子供たちを戦場に送るな』と主張し中立性を逸脱した教育を行う先生方がいることも事実です」

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 「子ども達を戦場に送るな」は、誰しも思うことです。それがどうして中立性を逸脱することになるのでしょう。自民党の議員たちは自分たちの子どもが戦場に送られそうになっても、何も思わないのでしょうか?それとも自分たちは国民を支配する特権階級だから、そんなことがあり得ないと思っているのでしょうか?

 普遍的な心情といっていい「子ども達を戦場に送るな」を中立性を逸脱していると判断する議員の発想は、この国がもうゆっくりと戦争に向かって準備していることを図らずも暴露したのではないでしょうか。