タカサキきんこんかん

タカサキのキンコンカンの日々

まだ100%安心というわけではありませんが

  昭和大学藤が丘病院の呼吸器専門外来に行ってきました。人間ドックでは肺がんの可能性のある腫瘍マーカーの値がかなり高かったのですが、今回あらためて検査した腫瘍マーカーは扁平上皮ガンと腺がんの2種類を検査したのですが、いずれも正常値。ただレントゲンもCTも両方とも影が映っていて、これが単なる炎症なのかガンなのかは今の段階では判断できないので、一ヶ月後にもう一度レントゲンを撮り、もし大きくなっているようだったらCTを撮り、更に内視鏡で病変部を切り取って検査しましょう、ということでした。

 6ページにもわたる内視鏡による検査の説明書を渡され、説明を受けました。二泊三日の入院が必要で、出血や気胸(肺に穴が開く)肺炎など、いろいろリスクがあるので、今の段階ではやらなくていいでしょうということでした。話を聞いただけで怖くなるような検査でした。

 医者の見立てでは、ひと月ほど前、風邪を引いて咳がなかなか止まらないと言っていたので、ちょうどその頃人間ドックを受けていて、肺に炎症起こし、腫瘍マーカーが反応したのだろうという話でした。

 一ヶ月後に再検査とはいえ、ちょっとホッとしました。

 人間ドックの検査結果が出てからいろいろ考えることがありました。残された時間について考えることは、人生をあらためて考える機会になり、いい勉強をさせていただいたと思っています。まだ100%安心というわけではありませんが、それでも気分的にはものすごく楽になりました。今日は久しぶりにゆっくり眠れそうです。

 

今日は68才の誕生日

  今日は68才の誕生日。といって何かがあるわけではないのですが、今日、楽しみにしていたプロモーションビデオ第2弾の試写会がありました(今日のぷかぷか日記を見てください)。すごくうれしかったですね。ぷかぷかのメッセージが、第1弾よりもくっきりと見えます。

 ぷかぷかが7年かけて創り上げてきたもののエッセンスが凝縮された映像になっています。今月末、公開の予定です。6月17日にはみどりアートパークホールで上映会をやります。

 60才で始めた事業がこんなふうに映像になったこと、そのことが素直にうれしいです。ひょっとしたらpvプロボノの信田さんは今日の誕生日にあわせて試写会をやってくれたのかなと思います。

 毎朝、マンションの階段を10階まで上り、タイムトライアルをやっています。1階18段あるので、10階まで180段。それを一気に登ります。早いときは1分36秒、遅いときでも1分45秒です。けっこう速いペースで登ります。ですから全く健康のつもりだったのですが、人間ドックでちょっとヤバい病気が見つかってしまい、ちょっと困ったなと思っています。

 25才で会社やめてマッキンリーに登ったあたりから、人生おもしろくなった気がします。今日は何食べようか、ではなく、今日、どうやって食べようか、と深刻に考える日々は緊張感に満ちていて、目をぎらぎらさせながら生きていましたね。お金はなかったけれど、必死になって未来を探していて、すごく充実していた気がしています。

 30才で教員採用試験に受かったとたん、初冬の富士山で600メートルも滑落するという事故を起こし、採用試験の結果は全部パー。それでも次の年、まだ入院中でしたが、松葉杖ついて試験を受けに行き、奇跡的にまた合格。小学校の採用試験で受かったのですが、2次試験の面接では「養護学校はいや」「養護学校でもいい」「養護学校がいい」の三つの選択を聞かれ、よくわからないので、というか、養護学校は全くいやというわけではなく、かといってどうしても養護学校がいいというわけでもなく、ま、どっちでもいいかと思って「養護学校でもいい」と応えたら、すぐに養護学校の校長から電話がかかってきました。

 今から思えば、「養護学校でもいい」なんて選択は養護学校、そこに通う子ども達にはずいぶん失礼な選択ではあったのですが、それでも結果的にはそこで、人生がひっくり返ってしまうほどの子ども達とのすばらしい出会いがあって、今に至っています。

 今日もプロモーションビデオ第2弾を作った信田さんに、どうして障がいのある人たちといっしょに生きていった方がいい、と考えるようになったのか、何度も聞かれたのですが、それはもう「彼らと出会ってしまった」からとしかいいようがないのです。これはもう理屈ではないのです。惚れたのですから。

 どうして出会ってしまったのか。養護学校の教員になった当初、障害児教育というものを全く勉強してなくて、本当に「素手」で彼らと向き合うことになったことが大きかったとは思います。それでもそういう勉強していない人がみんな彼らといい出会いをするかというと、決してそうではありません。それを考えると、やはり彼らと「波長が合った」のだと思います。気が合うというか…、だから出会った。

 今日もプロモーションビデオ第2弾に、私がセノーさんとのやりとりをiphoneで撮った映像が入っていました。信田さんはセノーさんの言葉に対して、私の返し方がすごくいい、と絶賛していました。わたしは毎日のやりとりをそのまま撮っただけで、絶賛されたりすると、なんか恥ずかしい気もします。ここんとこなんかも、セノーさんと波長が合ってるだけなんです。セノーさんとどうでもいいやりとりをしているときがいちばん楽しいです。 

 そんなセノーさんとだらだら道を歩いているところを近所の人が見つけ、「しばらく胸がどきどきしていた」なんてメールをくれたこともあります。

pukapuka-pan.hatenablog.com

 ま、とにかく、彼らと出会い、彼らに惚れ込んだところからはじまった「ぷかぷか」がますますおもしろくなってきたところへ、病気が見つかってしまったので、ちょっとショックではあったのですが、ま、人生そんなもんかと思ったりしています。だから人生は楽しい。

 68才にして、あらためて人生楽しく生きるにはどうしたらいいか、と問われた気がしています。深刻になっても、どうなるものでもないので、これからもめいっぱい楽しくやることにしました。 

 

 

 

これって、戦争ですよね

 横浜市健康福祉局障害支援課からこんな通知が来ました。

 

「報道等でも「弾道ミサイル落下時の行動」について、
取り上げられていますが、消防庁から別添のとおり通知が
ありましたので、皆様にも改めてお知らせさせていただきます。
別添資料等をご覧の上、有事の際には行政からの指示に従って、落ち着いて
行動いただくようお願いいたします。」

 

とあって、別添資料等は以下の通りです。

 

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これって、戦争ですよね。誰が、いつ、こんな事態を招いたのでしょうか。

腫瘍マーカー

  人間ドッグ腫瘍マーカー「シフラ21-1」の値が高く出て、早急に精密検査に行くように、と指示がありました。「シフラ21-1」の値が高いとき、肺がん(上皮扁平ガン)の疑いがあります。

 肺がんはいちばん治りにくいガンです。ガンにかかるのは二度目なので、ちょっとヤバいかも、と思ったりしています。

 すぐに近くの病院でCTを撮ったところ、右の肺に小さな腫瘍がうつっていたのですが、今のところ悪性がどうかわからないので、3ヶ月後にもう一度検査しましょう、といわれました。3ヶ月たって、もし悪性だったら、治療が遅れることになり、なんだか心配になって、明日昭和大学の藤が丘病院に行くことにしました。

 CTの画像をどう判断するかによるのですが、場合によってはいろいろ考えねばならないことがいっぱいあって、頭を抱えています。

 まぁでも、何するにしても締め切りがある方が、いろんなことがきちんとまとまります。

 そうやって前向きに事態を受け止めて、「よーし、やるぞ!」って気持ちで、明日(正確には今日ですね)結果を聞こうと思います。

 

タカサキが粉末に

 自分が死んだらお墓ではなく、桜の木の下に埋めて欲しいと以前から思っていたので、樹木葬をやっているところに見学に行きました。

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 桜の木の根元に埋めるときは骨をパウダーにしてから埋めるそうです。パウダーは粉末です。粉末?そうか、粉末になるのか、と思いました。死んでからの話なので、骨でも粉末でも関係ないのですが、粉末になるというのは、妙にリアリティがあって、人生の最後は粉末になるんだと思うと、なんかちょっと笑ってしまいました。

 人生は粉末になるためにある。なんかすごい哲学を見つけたような感じです。粉末になって、桜の木の元に埋められれば、木の栄養になります。最後の社会貢献です。これできれいさっぱり消える。なんだかカッコいいじゃん、て思いました。

 吹けば飛ぶような粉末になるからこそ、人生ははかなくも、おもしろいんだと思います。おもしろいこといっぱいやったが勝ちです。

 仕事もおもしろがってやるところがないと、つまらないです。藤が丘駅前の自然食品店マザーズの壁画制作はきまじめに取り組むとつまらないものになります。どこまでもおもしろがってやる、ここが仕事としても成功させるかどうかの分かれ目だと思います。「ぷかぷかさん」たちと一緒だと、私たちだけよりも、ずっと楽しく仕事ができそうです。ここの感覚こそが、彼らと一緒に生きていくことの意味なんだろうと思います。

  

 家に帰って娘に「とーちゃんは近いうちに粉末になるよ」というと、「え〜!とーちゃんが粉末!」って大笑いしたあと、「だったら1グラムほど分けて」「何するの?」「袋に入れてとっとくよ」だって。とーちゃんを袋に入れてとっとく。うれしいこと言ってくれます。

 

 

テキトー人生まっしぐら

  ようやく年賀状ができあがりました。気がつけばもう1月4日ですね。

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 今年は年のせいか、取りかかるまでにものすごく時間がかかりました。なんとなく面倒だなぁ、という思いは、危険信号です。これを許すと、あれも面倒、これも面倒、となって、やること、やれることがどんどん縮こまってきて、余計に年を取ります。そうなってはまずいと、年末から構えていたのですが、なかなか取りかかれず、三日の午後になって、ようやく彫刻刀を持ちました。彫り始めればやっぱりおもしろいので、5時間ぐらいぶっ通しで彫りました。久しぶりに集中したいい時間でした。

 下の「たかさき」の文字が逆でしたね。「ゆきあたりばったり、テキトー人生まっしぐら」ですから、ま、こんなもんです。

 版画の教科書には和紙に文字を描いて、裏返しにして版木に貼り付け、それに合わせて彫っていくように書いてあるのですが、たとえおもしろい文字であっても、その通りに彫るというのはおもしろくないです。鉛筆で版木に適当に書き、適当に彫っていくのが好きです。鉛筆で書くのは裏返しの文字のイメージをつかむためで、文字の位置、大きさ、幅などは彫りながら決めていきます。ここがすっごく楽しいですね。途中で裏返しの文字がわからなくなったり、スペースが足りなくなったり、いろんなことが起こるのですが、それがまた楽しい。今日は5時間もそれを楽しみました。お正月でいちばん楽しい時間でした。

 このあとはがきに刷るのがまた大変な仕事です。はがきにインクがのりやすいように、よく絞ったふきんでこすって少しだけ湿らせ、版木の上に均等にインクを乗せ、はがきをおいて上からバレンでこすります。一枚刷るのに5分くらいかかります。

 届く年賀状のほとんどがパソコンで作り、プリンターで印刷する時代にあって、今年も版画を彫り、手で刷ります。別に頑固にこのやり方を続けているわけではなく、やっぱり楽しいのです。そして何よりも手で作った年賀状のあたたかさを届けたいと思っています。

 

 

事件に向き合うことこそが、今一番求められている

今日の朝日新聞朝刊のトップページ、憲法についてとてもいい記事が載っていました。

digital.asahi.com

 相模原障害者殺傷事件について、安倍総理は事件以来ひとことも自分の考えを語りませんでした。相模原障害者殺傷事件は今の社会が抱える途方もない闇を思わせる事件でした。なんの罪もない人が19人も殺されたのです。それに対して総理大臣がひとことも語らないというのは、国自体の病み(闇)の深さを象徴しています。

 アメリカで同性愛の人たちの集まるパブで、同性愛の人たちが何人も殺される事件がありました。そのときオバマ大統領は現地まで駆けつけ、黙祷を捧げ、メッセージを発信しました。ニッポンの首相は現地に駆けつけるどころか、メッセージすらいまだに発信していません。こんな首相にこの国を任せられるのでしょうか?

 

 相模原障害者殺傷事件は途方に暮れるほどの難題の一つです。現実逃避している場合ではありません。事件に向き合うことこそが、今一番求められていると思います。